《MUMEI》

朝ご飯が終わってから

ウチは白兎に近付いた。

「白兎──」

「お嬢様──如何なされました?」

「ぁ‥えっとな、その‥」

「何をしている‥?」

「ぅわあッ(汗)」

黒兎や‥。

「ハクに用事か」

「ぅ、うん‥ちょっとな(苦笑)」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「そ‥そや、後で黒兎にも──」

「‥ぁぁ、分かった」

黒兎はちょっと不満げやったけど──

それ以上は訊かんかった。

「お嬢様、ところで‥ご用件は何でしょうか──」

「ぁ、うん‥あのな‥?」

≪ドクン‥≫

「今日だけ、ぉ‥お兄ちゃんになってくれへん‥?」

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