《MUMEI》
目指そうと思ってさ
「てかさぁ〜、


ヤマはもう夏休みなわけ?


大学の夏休み長いのは知ってるけど、


さすがに長くない?」


「あっ、
クロそれポン。」


「リーチです。」


「早!?
翔太もうテンパイかよ!!」


「ん…」


(案パイがないな…


でも捨て牌からすると待ちは萬子…


少なくとも字牌は通るだろ…)


「あい!!」


「ロン。」


「え〜!?」


「リーチ、一発、チートイ、ドラドラ。」


「また翔太かよ〜!!」








ちょっと前に電話で話した通り、


ヤマが帰って来た。


僕たちはまだまだ夏休みなんて全然先で、


ヒマしてるヤマに構うヒマがなかなかなかったんだけど、


今日は週末だし、


明日は休みってことで、


翔太の家に集まって麻雀。


僕とヤマと恭介と翔太。


いつものメンバーで麻雀して、


翔太の彼女はそれを見てる。


時々ちょっかい出してくるけど、


まさか翔太とグルになってインチキしてないだろ〜な…








「ツモ。」


「は?」


「6000点オールです。」


「また翔太かよ!!」








や、


これはインチキじゃないな…


昔から翔太はゲームの天才だからなぁ…

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