《MUMEI》

「ビリヤードとか、


ボーリングとか?


そういうのはかなり上手い。」


「…はぁ?」


「クロはね〜、
麻雀とかカードゲームが奇跡的に弱い。」


「くはははは!!」


「何でですか?
得意そうなイメージあるけど…?」


「なんたってクロは…」








「引きが弱い!!」


「ギャハハハハハハ!!」


「どういうことですか?」


「とにかくくじ運がないんだよね。


笑えるくらいくじ運がない。


ババ抜きは9割ババ持ってるし、


ポーカーで最高2ペアしか出したことないし。」


「専門入ってからは4連続で1番前!!」


「くはははは!!


マジ奇跡!!


マジ奇跡!!」


「へ〜!!
それは確かに凄いですね!!」


「…はい。
お待たせ。」


「お〜!!
上手そうすねクロさん!!」


「だしょ!?だしょ!?」


「…クロ?
俺たちの少なくね?」


「普通です。」


「明らかに少ないじゃん!?」


「俺の野菜しかないし!!」


「さぁ〜て、
食べようか翔太。」


「え?
いいんすか?」


「何が?」


「謝ったらちゃんとあげるさ。」


「…ごめんなさい。」

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