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《MUMEI》 ｢何で!?｣ ｢…理紗、 ちょっと飲み物買ってきて。｣ ｢うっ…、 うん。｣ ｢…｣ ｢…俺お前ら見てるとマジ羨ましいんだよね。｣ ｢…羨ましい？｣ ｢うん…。 だってお前ら毎日毎日ハンドやってさ。 大会の為に練習して、 超羨ましい。｣ ｢…じゃあハンド部ある大学行けばよかったじゃん。｣ ｢…｣ そのことに関しては何も言えないな…。 ヤマが大学でハンドやんなかったのは僕が原因だし…。 ｢…俺はクロとハンドやりたかったんだよ。 別にクロのこと攻めてるわけじゃないよ？ 1人でやろうと思えばやれたのに、 それをやんなかったのは俺だしな。｣ ｢…ごめんヤマ。｣ ｢だからクロのこと攻めてるわけじゃないって!! 俺な？ 今クロがハンドやってんの超嬉しいんだよ？｣ ｢…｣ ｢だけど… 皆がハンドやって、 俺だけ1人他県にいるなんて… 寂しいじゃん？｣ それはヤマの本音で、 ずっとずっと悩んでたことなんだと思う。 僕だけハンドをやるのは… ズルいよね？ ヤマとハンドができる… うん。 こんなに嬉しいことってないよね？ ｢そっか…。｣ ｢うん。 俺いいと思うよ。｣ ｢自分もヤマトさんとハンドできんの嬉しいす。｣ ｢…サンキュ。｣ 前へ |次へ |
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