《MUMEI》

「くそ〜!!
からあげ売り切れかよ!!」


「クロ悔しがりすぎ。」


「おにぎりにはからあげだろ〜!!」


「まぁわからなくもないな。」


「あ〜、


せっかく早くコンビニ行ったのにさ!!


マジ損した…」


「まぁまぁ。
何かいい事あるさ。」


「慰めになってないしね。」


からあげがなくて凹む僕。


とぼとぼと学校に戻った。







「見てみクロ…」


「…ん?


…なぁ!!」







学校の前で…







うろうろしてる女の人がいた…









めっちゃかわいい…








好みだ…









「クロ話しかけ…


あれ?


クロ?」







「こんにちわお姉さん。
どうかしましたか?」









「速い…。」


「何者?
あいつ…。」








困ってる様子のお姉さん…


これは助けてあげないと…








「あれ?


あなた…


黒田小太郎くんだよね?」





え…?







「そうですけど…?」








「よかった!!


ちょっとお話があるんだけど、


学校終わったら時間もらえるかな?」








誰だ?


何で僕の名前知ってる?


いや…


そんなことどうでもいいか。









「喜んで。」

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