《MUMEI》
「綺麗な顔だな……」
裕斗の頬に手をそっと充てると、そこに手を重ねられた。
「…惇には敵わねーよ、今の惇、ヤバイ、…、かわいいよ、…スゲー…、くる…」
髪をやんわりと撫でられ、そして背中に腕が入り込んできた。
首筋に熱い吐息を感じる。
腰を前にぐっと進められ、自然に俺の脚が持ち上げられる。
俺は裕斗の髪に、背中に掴まり、そして彼を、受け入れた。
「…、くっぅ…ン、ぁあ…、ぁー…」
ゆっくりと内壁を擦られ、俺は素直に喘ぎ声を漏らし続ける。
さっき与えてもらえなかった前立腺への刺激が引っ切りなしに続き、内股が恥ずかしい位痙攣して、俺の先走りで裕斗の腹を濡らしまくる。
自然に一つになった。
男同士のセックスなのに、酷く自然に感じる。
「ハア、…は、…、惇、ワリイ、もう、イきそう…」
「おれ、も……、
もう、イき……、はぁあ〜…、裕…とぉ…、ゆう…………
とぉ…」
しっかりとしがみつき直し、脚を腰に絡ませる。
恥ずかしい位俺からも腰を揺らして、
絶対に、絶対に
裕斗にイかされたい…
俺の体で裕斗にイって欲しい……
裕斗も激しく動きだし
「…くっ…」
「ぁ−−−−……ッ…………」
しっかりと抱き合った。
俺が脱力すると同時に、俺の深いところで熱いモノを感じた。
お互いに深く息を吐き、目線があうと
なぜか…
どちらからともなく、極自然に笑みがこぼれた。
裕斗の綺麗な眼の中に俺が映る。
しかしゆっくりとその眼は閉じられ
代わりに俺の唇はゆっくりと、甘く塞がれた。
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