《MUMEI》 「横になっていると‥君に見下されているようで嫌だからね」 「はぁ!? んなこたどーだっていーだろっ。具合悪い時まで見栄はってんじゃねーよッ」 「五月蠅いな‥耳元で騒ぐのは止めてくれないか」 「じゃあ早く横になれっ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 メガネは片手で頭を押さえながら‥ 渋々布団に潜り込んだ。 「──まだいるのかい」 「悪いかよ。オマエ『好きにしてくれ』っつったろ」 「ぁぁ‥そうだったね」 メガネは苦笑した。 それから一旦目を閉じて‥ 少ししてから目を開けて またアタシの方を向いた。 前へ |次へ |
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