《MUMEI》

「横になっていると‥君に見下されているようで嫌だからね」

「はぁ!? んなこたどーだっていーだろっ。具合悪い時まで見栄はってんじゃねーよッ」

「五月蠅いな‥耳元で騒ぐのは止めてくれないか」

「じゃあ早く横になれっ」

「‥‥‥‥‥‥‥」

メガネは片手で頭を押さえながら‥

渋々布団に潜り込んだ。

「──まだいるのかい」

「悪いかよ。オマエ『好きにしてくれ』っつったろ」

「ぁぁ‥そうだったね」

メガネは苦笑した。

それから一旦目を閉じて‥

少ししてから目を開けて

またアタシの方を向いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫