《MUMEI》 『普通に考えたら、櫻は俺のものだよな?』 …昭人様? 『あぁ、だが、たまには抱かせてくれないか?』 …旦那様? 『櫻を育てたのは私だ。私の妻にするのは諦めるが、一度位はいいだろう?』 何を 『惨めだな。まぁ、いいだろう』 何ヲ、オッシャッテイルノ? 『兄貴は、どう…』 『ふざけるな!櫻をものみたいに!』 治人様 『だって仕方無いだろう? 兄貴はこの家の後継ぎなんだから』 『…俺はなりなくない! 櫻がいれば他に何もいらない! だから、昭人が継げはいい!』 …そんな 『昭人には無理だ』 そうです 『後継ぎはお前だ、治人』 そうです、旦那様のおっしゃる通りで… 『嫌だあぁ〜!』 !! …そんな 『は、治人? お前…』 『ハ、ハァ、…ハァ…』 旦那様と向き合っていた治人様が、昭人様を振り返りました 『後は…、お前が、昭人』 崩れ落ちる旦那様の胸元と 治人様の手元は 赤く 血で 真っ赤に染まっていました 前へ |次へ |
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