《MUMEI》 決別蒼は恐る恐る櫻を見つめた。 櫻は小さく首を横に振り、蒼から離れた。 その髪は 瞳と同じ、桜色 それは、櫻が 桜花と同じに 人外の存在になった証 蒼は顔を歪めた 届カナカッタ 救エナカッタ 自分の無力さを、嘆く蒼 櫻は、ただ微笑んでいた 蒼の体を桜吹雪が包みこみ その姿が、完全に、ここから消えるまでは そして 蒼が去った後 櫻は、静かに涙を流した 《これで良かったのか?》 問いかける桜花に、櫻は頷いた。 蒼も、櫻も、そして、桜花も 悩んだ結果が、これ、だった… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |