《MUMEI》

バキッ


「さっさとしろ」


そんな俺を先生が殴った。


痛い…


夢じゃない!


「せっ…」

「早くしろ」

「は、はい!」


し、仕事仕事!


集中、集中…


「やっとか」

「すみません」


いつもより、時間かかりました。


「美佐(みさ)」

「はい」


今回は美佐さんなんですね


美佐さんもう先生にメロメロですね


やっぱり人間そう簡単に変わりは…


「…へ!?」


先生は…


美佐さんの頭を、ただ撫でていた。


犬や猫にするみたいに、優しく、穏やかに。


すると


血まみれの美佐さんが、綺麗になった。


でも、美佐さんはやっぱり普通の地味な女の子だった。


そして


「じゃあな、美佐」

「はい、先生」


二人が固い握手を交わすと


「ウソーッ!」


美佐さんは、あっさり成仏した。


え!? エロエロは、…何処に!?

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