《MUMEI》

あーあ……。


とうとう暗くなっちまったよ。


あれから散々下宿先を探しているのだが、


全く見つからない。


おまけに……。


日はとっぷり暮れて、


辺り真っ暗。


歩き疲れて足まで痛くなって来た。


ホント最悪……。


遂に立っていられず、


電信柱に寄り掛かるような体勢で座り込んでしまった。


フゥ……。


そこで人知れず盛大なため息が出る。


こんな筈じゃ無かった……。


一人夜風に当たりながら、


都会へ出て来たことに後悔していた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫