《MUMEI》

……ダン!
『ぐはっ!』
背中を壁に打ち付けるエロオッサンこと理事長。


『ワリィな、オッサン!鞭の扱いなら、小さい頃から慣れてるんだよ、僕は…』

…なんせ、身内に女王様がいるし…


『無駄な抵抗は、止めてくれる?あ、そうそう、お土産があるんだ。はい、これ!』

そう言って、母さんからの写真を渡す。


『うっっ、何故、こんな写真が…』


『さあな、オッサンの日頃の行いが、悪いんだろ?自業自得だよ。

さあ、早く真人の鎖を外せよ!』


渋々〜鎖を外す理事長。そして、僕はその鎖を、理事長の両手に付けた。


『おい!外せ!蓮見…冗談は寄せ。』


『冗談?オッサンが真人にした事じゃん!ふざけんなよ。』


『真人!大丈夫か?』


『う…ん、……う、右京?おま…え』


『うん、助けに来た!皆に力を借りてさ…』
そう言って、僕は真人をそっと抱き締めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫