《MUMEI》

「痛っ!!」

悠斗は素早く立ち上がった。

また来る!!

そう思った。

「お前、夜覚えとけよ」

そう言って、私の部屋から出て行った。

「絶対に行かないから」

小声でそう言った。

悠斗には聞こえてなかったみたいだ。

絶対にあいつの言いなりにだけはならない。

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