《MUMEI》

そして、日が沈んだ。

私は悠斗の言った事をずっと考えていた。

もう二度と悠斗の言いなりにはなりたくなかった。

だから、行かないと決めていた。

でも、今日はあの日と同じだった。

お母さんは 今日も仕事で帰りが遅い。

健斗は熱を出して、部屋で寝ている。

あの日と全く同じ・・・。

あの日以来来なかったから、少し油断していたのかもしれない。

刻々と時間だけが過ぎていった。

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