《MUMEI》

アタシはコイツが好きで‥

宮上には相談に乗ってもらってただけ。

コイツはアタシになんか興味──‥

「霖堂」

「ぇ‥?」

「教室だ」

「分かってるよ」

興味なんか

あるはずないんだ‥。

なら

何であの時アタシを引っ張った‥?

まるで

アタシが宮上といる事に

嫉妬してるみたいな‥。

席に着いてからも

アタシはそれが気になって‥

授業どころじゃなかった。

もう

頭の中ゴチャゴチャだ。

何でアタシ‥

こんなに悩んでんだろ‥。

なぁメガネ‥

オマエ一体何考えてんだ‥?

分かんねーよ‥。

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