《MUMEI》

「そんなに抵抗しなくていいだろ?夕方のあの強気の夢羽は、どこに行ったんだ?」

「私の名前を呼ぶな!!」

「別にいいだろう。俺の妹なんだから。」

「妹?じゃあ、妹にこんな事していいわけ?」

「良いだろ、別に。俺の勝手だし。俺は俺のためにやってるだけだ」

「何・・・それ?自分の欲望を満たすためだけに、私は使われるの?」

「そうだ。お前は俺の道具だ」

道具・・・?

私は道具になる為に生まれてきたの?






・・・いや、違う。

私はもう道具にはならない。

そう自分に誓ったの!!

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