《MUMEI》

「ふざけないで!!私はあんたの道具なんかじゃない。道具になる為に生まれてきたわけじゃない」

そう言って私は逃げた。

でも、所詮家の中。

捕まるのに、そう時間はかからなかった。

「残念だったな。お前は俺の道具だ。死ぬまでずっと・・・な」

私はもう、何も言う気になれなかった。

またあの日みたいにやられるんだと思っていた。

諦めかけていた。










でも、その時だった。

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