《MUMEI》 引き受けるんじゃ無かった……。 家に帰って卒業アルバムを引っ張り出した。 小学生の七生という人物を探す……必要は無かった。 集合写真で1番小さい最前列のが七生だ。 大体の写真に居る。 他のクラスにまで写っていた。 乙矢は逆に切れていたり後ろ向いたりカメラマン泣かせだ。 俺は七生にくっついて写っているおまけみたいのが二枚あった。 まだ信じられないが仲が良かったのは本当のことらしい。 「……二郎兄〜……充電器持ってる?」 「ちょっ……麻美、無断で入るなよ!」 我が妹ながら相変わらず兄を下に見ているような気がする……。 「あー、今なにか隠したでしょ。」 そういうとこ目敏い……。 「充電器探してんだろう!」 「暇だから話してもいいよー?」 それは麻美が話したいんだろ……。 前へ |次へ |
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