《MUMEI》
真実を教えて【5】
「おはよう。」

 李麻の隣の、緒方 
零が話し掛けてきた。

「おはよ、あれ?今日
は飛夏羽ちゃん、
ジャージ?」

 今、飛夏羽に話し掛
けたのは橘 純であ
る。

「え、えっと…その…
これは…」

 飛夏羽がうろたえて
いると、其処に李麻が
口を挟んだ。

「純、零。話があるん
だけど…」

 李麻の問いに、純と
零は顔を見合わせてか
ら頷き、四人は教室を
後にした。

 廊下を歩いていると
きに、優都が二個鞄を
持って走ってきた。

 五人は階段の所で気
付かずにすれ違った。

「…あれ?今のって…
飛夏羽達?」

 優都は教室に自分の
鞄と飛夏羽の鞄を置く
と、急いで四人の後を
追いかけて行った。

 屋上に着くと、李麻
がいきなりこんな事を
口に出してきた。

「ねぇ、何で2人は優
都の事助けないの?」

 李麻の急な発言に、
残りの三人は目を白黒
させて李麻を見た。

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