《MUMEI》 「‥‥‥‥‥‥‥」 教室を飛び出したアタシは‥ 屋上に行くしかなかった。 「はぁ‥」 「どないしたんや? 溜め息なんついて──」 「ぇっ」 宮上‥。 「何かあったんやろ?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「言うてみ? 聞いたるから」 「‥ぇ‥?」 「なっ」 宮上は アタシの隣りに来て フェンスに寄りかかる。 「‥‥‥‥‥‥‥」 「どないしたん?」 「‥もし‥好きなヤツに付き合ってるヤツがいたら‥」 「ぇ?」 「ソイツが自分よりも上手で‥好きなヤツがソイツと楽しそうにしてたら‥、ムカつくか‥?」 前へ |次へ |
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