《MUMEI》 エリーヌは優しく包帯を外していった。 するとその時、バンっと扉が開きユリウスがズカズカと入ってきた。 「ユリウスっ!?」 エリーヌは吃驚した顔をしていたが、雹里はきょとんとしていた。 ユリウスはエリーヌの前に出ると、雹里の両肩を間近で見た。 「傷は残らないか?」 「えぇ、大丈夫よ」 「そうか」 ユリウスは安心したような顔をした。 前へ |次へ |
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