《MUMEI》
再会[蒼視点](118〜125)
「最近桜山に同業者が行ってるみたいですよ」





ガシッ!


「詳しく話せ」


俺はいつものように、山田をしめあげた。


の、だが…


「何だよ?」


山田は嬉しそうに笑っていた。


「いや、いつもの先生だなと」

「寝ぼけてんのか?」


俺は、いつでも俺だ。


「いえ」


睨まれても、山田は嬉しそうに笑っていた。


「お前、マジでMか?」

「違いますよ!!」

「そうか?」

「それより、先生! 桜山行きましょうよ!」


桜山…


櫻と、桜花がいる場所


「桜、今頃満開ですよ!」


そうか…あれから一年経つのか…


「千年桜も綺麗ですよ!」
「…何でテメーが知ってんだよ」


あそこは、俺と櫻の


二人だけの、特別な場所なのに

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫