《MUMEI》
桜花の説明(127〜129)
「…にしても、何でこうなったんだ?」


櫻がいれば別にいいけど


そう思いながら、蒼は首を傾げた。


「…さぁ?」


蒼様が側にいてくださるのは嬉しいけれど、どうしてかしら?


桜はそんな事を考えながら、首を傾げた。


「まぁ、いいか」

「…蒼様がよろしいなら」


その時


《我を忘れるな!》


子供のような声が響いた。

「「今の…まさか」」


声は違うが、その口調には覚えがあった。


二人は、慌てて声のした方の花弁を取り払った。

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