《MUMEI》

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実松らのグループは、"蟻の一穴"から漏れた情報によって窮地に追い込まれた。



今までヤクザとは持ちつ持たれつの関係を築いて、上手く取り計らってきたつもりだった。



しかし過去に実松らが懇意にしていた組織は、どれも道風会とは敵対関係にある組織ばかりだった。



その上、道風会は今まで付き合ってきたヤクザとは桁違いの規模を誇る組織である。



昔のつてを頼ったところで『相手が悪い』と尻ごみされるのがオチだった。



蛇の道は蛇と言うが…



蛇が道を歩いていたら凶暴なワニに出くわしたようなものだ…。




その後、道風会は詐欺グループの真意を見逃す代わりに、集めた出資金を根刮ぎ吸い上げるべく圧力を掛けてきた。



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