《MUMEI》

「布団は和室に敷く?」

母さんたら、泊める気満々だったのか!


「俺の部屋でもいいんじゃない?」

……はっ、母さんが嫌な顔を……


「あ、変な意味では無くてね……」





「貴方達、昔のベッドじゃはみ出すわよ?」

そういう意味だったか。


「あ、お構いなく。」

確かに、国雄のベッドも俺のベッドも変わらないのは事実。


「客間布団たまに使わせなさいよ。」

……さいですか。


「じゃあ、川の字で三人で寝ますか?」


「国雄……ベッドに納まらないから″はらい″だものね……。」

国雄が言うと洒落にならない……。
基本、国雄の隣にいないと寝るとき落ち着かないしなあ……。


「私が真ん中だとこんな巨人二人に寝返りうたれたら潰れてしまう。」

母さんも真顔だから洒落か分からない……。


「子供は真ん中に配置するものじゃないですか?」


「私、右向きに寝るから左だと助かるわ。」

あれー……二人ともマジなんですか?

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