《MUMEI》 「布団は和室に敷く?」 母さんたら、泊める気満々だったのか! 「俺の部屋でもいいんじゃない?」 ……はっ、母さんが嫌な顔を…… 「あ、変な意味では無くてね……」 「貴方達、昔のベッドじゃはみ出すわよ?」 そういう意味だったか。 「あ、お構いなく。」 確かに、国雄のベッドも俺のベッドも変わらないのは事実。 「客間布団たまに使わせなさいよ。」 ……さいですか。 「じゃあ、川の字で三人で寝ますか?」 「国雄……ベッドに納まらないから″はらい″だものね……。」 国雄が言うと洒落にならない……。 基本、国雄の隣にいないと寝るとき落ち着かないしなあ……。 「私が真ん中だとこんな巨人二人に寝返りうたれたら潰れてしまう。」 母さんも真顔だから洒落か分からない……。 「子供は真ん中に配置するものじゃないですか?」 「私、右向きに寝るから左だと助かるわ。」 あれー……二人ともマジなんですか? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |