《MUMEI》

「おはよ〜。」


「お〜クロ。
おはよ〜。」


学校に着く。


恭介が頭を抱えてる様子が、


ふと目に入った。


「何したの?」


恭介に近づく僕。


「…あぁ、
おはよクロ。」


「おはよ。
何したのさ?」


「…練習会あんじゃん?」


「うん。」


「ヤマトがさ…
すげ〜参加したがってんの。」


「だろうね。」


「でも人が集まんなくて…」


「…誰来れんの?」


「俺とお前、


翔太、


ヤマトだろ?


不和さん、


三谷と、


川田。


あとは岩田さんと鳥居だな。」


指折りしながら話を聞いた。


「…9人いんじゃん。」


「ば〜か。
ポジション考えてみ。」








キーパーは恭介。


左サイドが僕。


センターは翔太と三谷がいる。


左45にはヤマと岩田さん。


ポストは不和さん。


右サイドに川田さんと鳥居…









「なるほど。
確かに足りないね。」


「ふぅ…
まぁ本職じゃね〜けど川田さんに右45やらせるって手もあるけどな。」


「…う〜ん。
川田さんか…」


「ギリだよな…」


「うん…


右サイドを鳥居にやらせるとしても、


不安が残るね…」


「そうなんだよな〜、


上と下のポジションは段違いだし、


勝つってなると厳しいな…」


「…まぁ、


来週の話だし、


他の人当たってみよ。」


「…だな。」

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