《MUMEI》

「‥‥‥‥‥‥‥」

「何丁目だい」

「ぇ」

「君の家」

「へっ!?」

「勘違いしないでくれ。只、君をそこまで送ってやろうと思っただけだ」

「かッ‥勘違いなんかしてねーよっ」

つーか何で

こんなに心臓うるせぇんだよ‥。

「霖堂、質問に答えてくれないか」

「3・丁・目っ」

普通に言えばいいのに‥

不自然な位どぎまぎしてる。

それもこれも‥

コイツがこんなに近いから。

アタシはもう‥

どうにかなっちまいそうだ。

でも‥

早く別れたい

そう思いながら‥

このままでいたいって思う。

何か──

どっちがほんとの気持ちなのか

分からない‥。

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