《MUMEI》 雨の音よりも‥ 自分の心臓の音の方がうるさい。 いつもは何気なく歩いてる道のりが‥ やけに長く感じる‥。 寒いのか暑いのかすら分かんねぇ。 アタシは完全に‥ どうかしちまってる。 「霖堂」 「‥!?」 「何をそんなに驚いてるんだ‥?」 「べっ‥別に‥ビビってなんかねーよ」 慌てて顔を背ける。 でも‥ 何だか気まずくてしょうがねぇ。 「霖堂‥?」 「あんがと‥な」 「ぇ‥?」 「『あんがとな』っつったんだよ」 「やけに素直だな」 「悪かったな捻くれもんで」 「悪くは無いさ」 「へ‥?」 前へ |次へ |
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