《MUMEI》

更に会話は続く。


「でも俺、最近絞めたばっかだぜ?」


「マジで!?

どうやったんだよ?」


「ああ、アイツの横腹に一発な、
蹴り入れてやったよ!」


「ギャハハっ!

いい気味だよなぁ!!

アイツ、なんて言ってた?」


「いや、これが何も言わなくてよ〜。

ずっと黙ってんだよ。」


「チッ、なんだよ。

面白くねーじゃん。」


「そうでもなかったぜ?

結構痛そうな顔してたし!」


「ほぉー少しはやり甲斐あるじゃん?」


「ああ、今回は泣くまでやろうぜ!!」


「おお!!

そうだな!」


ここで遂に颯ちゃんがブチ切れた。


ドアノブに手を掛けて、
扉を開け今にも叫ぼうと言わんばかりだ。


「落ち着いてっ颯ちゃん!」


俺は必死になって力付くで、
颯ちゃんを止めた。


「落ち着いて居られるかよ!」


「気持ちは分かるけど…。」


「凪谷賢史の悪口言われてんだぜ!

何とかしないといけねぇだろ!」


「でもどうやって何とかするのさ!」

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