《MUMEI》
恋人失格
『ん…はっ…っん』


今夜の右京は…まるで壊れ物を扱うように…オレを抱いた。


『真人?…寝たのか?…ふっ…』
右京は〜寝ている真人をそっと抱き締めて〜愛しそうに髪にキスをした。


そして〜背中の包帯を見て…切なそうに呟いた。

『僕のせいだな…ごめんな、真人…

僕が、あんな事を言わなければ…真人が、こんな目に合わなかったのに…

真人…僕は、自分が許せないよ…

僕は、真人の恋人失格だよ…。』


右京は〜次の日、決意を秘めて、雨水の部屋のドアを叩いた。

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