貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》起点側面
彼女の話では、この辺りのはずだ。 私は目を凝らし、注意深く周りを観察する……が、朝の清々しく穏やかな街中には、変わった様子は何処にも見られない。 遠過ぎるか……仕方ない、少し危険だが、もうちょっと近くまで行ってみよう。 がやがやと煩い住宅地を、私はその騒がしい方へと歩いて行く。ほどなくして、黒山の人だかりが見えて来た。……朝もまだ早いというのに、ご苦労な野次馬達だ。 私は再び目を凝らし、些細な違和感も見落とさないよう集中して観察する……目的のモノは何処にも見えない。
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