《MUMEI》

「ところで──出来たのかい、千羽鶴は」

「‥ぇ」

隣りの席に着くなり

メガネが訊いてきたけど‥

「‥‥‥‥‥‥‥」

アタシは‥

答えられない。

「その反応からすると、どうやら出来ていないようだね」

「っ‥、ぉ‥オマエはどーなんだよ」

「訊くまでも無いと思うけど」

「なッ‥」

まさか‥

マジで折ったのかよ

千羽‥。

茫然としてるアタシの横で‥

メガネはカバンを開けた。

「‥!」

そこから出て来たのは‥

「マジかよ‥」

間違いなく千羽鶴だった。

「───────」

神かよ

コイツ‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫