《MUMEI》

「君は出さないのか‥?」

「まだバラバラのまんまだし‥」

出来てないし‥。

でも

メガネがあんまりしつこいから‥

「──────‥」

アタシは仕方なしに

折り貯めた鶴を机の上にばら蒔いた。

「‥これでいーだろ」

「230羽か──まぁまぁだな」

「!?」

何だコイツ‥。

この鶴の数

3秒で数えやがった‥。

「何を驚いてるんだ‥?」

「なっ‥」

惚けてんのかコイツ‥。

「ひと先ずは、今回も僕の勝ちだな」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「いつでもまた受けてやるよ。君がやりたいと言うならね」

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