《MUMEI》

「あっおはよう優人!ごめん!今日から仕事忙しいから、一週間くらい家帰るの遅くなるね!」



そう言って母は慌ただしく家を飛び出していった。


「にーちゃん。母さんは?」

三男、楽人がさっきのババアのせいで起きたらしい。

「今日から仕事忙しいんだってよ。」

俺は楽人にフライパンを渡す。
飯を作れという意味だ。


「夕飯はにーちゃんだかんな!」

フライパンを受け取った楽人は渋々、台所に向かった。


「腹減った。飯は?」
次男、晴人も起きてきた。
「今、つくってんだよ!」


晴人はソファーにドサッと倒れ込み、
眠たそうな目を擦りながらまた夢の世界へ‥‥

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫