《MUMEI》

雹里が靴下を履いている間に、ティイオラはクローゼットの中から靴を選んでいた。


靴下は長く、膝上までありレースがついていた。


「陛下、このくらいの高さなら大丈夫ですか?」


ティイオラは高さ5センチぐらいの黒い留め具がついているパンプスを見せた。


「うん、大丈夫」


ティイオラは雹里にパンプスを履かせ、立たせた。


「皆様お持ちかねです、さぁ行きましょう」


「うん」

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