《MUMEI》

雹里はティイオラと一緒に、廊下を歩いていた。


階段を上りも下りもしなく、ある部屋に向かって歩いていた。


「どのくらいの人が来てるの?」


「100人程の貴族方々がお見えになっています」


「そんなに沢山来てるの」


「はい、戴冠式と言ってもとても簡単なことなので緊張しないで下さいね。

戴冠式終わった後はパーティーですからね」


「パーティー?」

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