《MUMEI》

「優人さんごめんなさい。私のせいで‥‥」



沙奈はまだ腫れている目を擦りながら鼻をかんだ。





弟達はその光景を見て、何故か言い返す気が失せた。




「まぁ。いいや、今日は泊まってけよ」


楽人はそう言って沙奈に箱のティッシュを渡した。



「‥あり‥‥がとッ‥‥ございますッ‥‥。」







俺は夕飯の支度をする。




晴人が沙奈に
「よくわかんねーけど、お疲れ。風呂、つかって良いからな。」

といって部屋に戻って行く。‥‥のを横目で見ていた楽人まで


「風呂、入って来いよ。俺等の後じゃ嫌だろ?」


と風呂に入ることをすすめた為、沙奈はコクンと頷き、脱衣場に入っていった。

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