《MUMEI》 すると鈴華はこう言った。 「そうだったんだ。本気で、復讐したい人がいるのかと思った。でも、あんまり聞き過ぎると、本当に誤解されるよ」 「うん、わかってる。じゃあありがとう」 私は教室に戻った。 ――鈴華って、嘘も信じるよね。いい道具になりそうだ。瑠魅はどうだろう。私を裏切ったんだから、少しは役に立ってもらわないと。 私はそう思っていた。 私が確かめたかったこと・・・。 それは、道具になるかならないかといいこと。 そして、それを瑠魅にも試してみようと思っていた。 前へ |次へ |
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