《MUMEI》 歴史外のランニングを終えた聖龍高校の選手たち。 その後も厳しいメニューをこなし、 その日の練習を終えた。 「お疲れさまでした!!」 「おぅ。 お疲れ。」 「和也〜、 帰ろうぜ。」 「いや、 俺残って練習するから。」 「最近毎日だな。 何時の電車で帰ってんの?」 「…最終。」 「マジ!?」 「あぁ。」 「はぁ〜、 キツいな。」 「最後だからな。」 「…俺先帰るわ。」 「あぁ。」 『最後だからな』 二ノ宮のその言葉は、 阿久津の心に響いた。 聖龍高校は、 毎年高総体で優勝する強豪… 誰もが思っていた。 今年も優勝は聖龍高校だ。 しかし、 勝負の世界に絶対はない。 それをわかっていたのは、 優勝候補筆頭、 聖龍高校の、 エース二ノ宮だけだった。 「あの… 二ノ宮…」 「ん?」 「俺も… 一緒に練習していいかな?」 前へ |次へ |
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