《MUMEI》

「いい子って本気で思ってる?疑う事とかなかった?」

「疑うこと?何それ?どういうこと?」

「あいつ、影で人の悪口とか、めっちゃ言ってるんだよ。良い子ぶってたら、自分に相談してくれるとか思ってるらしいよ。それで、聞いたことを、人に広めてるらしい。だから、気をつけたほうがいいよ。」

私はびっくりしたというより、何で瑠魅に言われなくちゃいけないのかと思った。

自分だって言ってるくせに、人の事を、悪く言う資格なんかないと思った。

私は別に鈴華のことを、信じているわけじゃない。

だって今は、自分にとって都合のいい道具を探しているのだから。

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