《MUMEI》
File-1 集結
「水川 藍、中沢 友美、美山 悠梨、神崎 澪、そしてワタシ、冬桐 涼葉。ここに今、秘密捜査組織、
Spy★Quintetを結成する」
私立緋桜学園、第三集会室に、高らかに響き渡ったこの宣言。
それが、これから起こることの序曲になろうとは、誰も・・・いや、リーダーの涼葉を除いて誰も、知るよしもなかった。
「・・・以上が隊員規約。しっかり覚えておくこと」「ラジャーッ!」
涼葉は、隊員規約の書かれた紙を小さく折り畳み、鞄にしまうと、メンバーをぐるりと見渡した。
保育園来の大親友、
水川 藍。最高の副官だ。
武道の天才、中沢 友美。 戦闘時に大活躍する。
歩く事典、美山 悠梨。
知識の豊富さには驚きだ。
機械のプロ、神崎 澪。
捜査には欠かせない。
これだけ優秀なメンバーを揃えられたのは奇跡に近い・・・。
涼葉は思った。
「さて。みんなに今日集まってもらったのは、結成集会の為だけじゃなくて、他にもあるんだ」
涼葉の言葉に、メンバーは首を傾げる。
「早速、ミッションに就いてもらうよ♪」
「えぇ〜っ!?」
若干微笑んでいた涼葉の顔が、急に真剣になる。
一気に、空気が重たくなっていった。
「まず、個別にミッション内容を言うよ。・・・友美!」
「はい!」
「あんたのコードネームはファイター。ミッション中は、ずっとその名を使って」
「ラジャー!」
「んで内容だけど、ファイターは今の所なし」
「え・・・」
気の抜けたような友美の顔に、みんなが笑う。
友美は、拍子抜けしたように、机に突っ伏している。
「ファイターは実戦専用だから。暫く様子を見といて」
「ラジャ〜」
がっかりしている友美をメンバーが励ます。
ようやく立ち直った頃、涼葉は次のミッション内容を話し始めた。
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