《MUMEI》 「もう……千秋は諦めてください。千秋は特異な性癖を持って生まれているから千花様の可愛さは一生分からないんです!見ていると……辛いんです。俺じゃあ駄目ですか……?」 「全然駄目!」 このっ……蛆虫めが! 「へぶあっ即決すか……!」 今日は、一段と虫が吹っ飛んだわ……! 「私にさえ把握できてない場所があるなんて……はーい、志島君動かない〜」 モモが瓦礫の中からやって来た。手際良く志島螢を診ている。 「――――イッダアアア!」 志島螢、背中に何か怪我していたみたい……。 「ですよねー……硝子刺さっているものねぇ。」 モモ……傷を診る時やたらと楽しそうよね……。 「千花……床の作りが甘いな、センサーも強化硝子も最新のものを付けておくべきだった。」 モモの後からゆったりとした黒い影が近付いてくる。 「……ぱ……」 込み上げる、悔しさ。 涙。 私はその場にへたり込む。 「〜〜〜〜ぱぱぁ……」 ちーちゃんが逃げちゃったよう! 「……お前が弱いからだ。相手に隙を見せるな、氷室を名乗るならどんな手を使ってでも追い詰めて搾取しろ。」 そもそも、パパがちーちゃんと私を姉弟にしたんじゃない…… 「そんな事言われても……」 パパには私の気持ちなんか分からないんだわ! 「モモ、行くぞ。」 「はい。」 「わがらないんだろオ゙オ゙ガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァァ……!!」 皆、大嫌いよ! こんな壁作っても無意味なのだわ……ブッ壊してやるんだから! 前へ |次へ |
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