《MUMEI》

アイツは

アタシを何とも思ってない。

なら

いっそ‥

「───────」

宮上といた方がいいのかも知れない。

その方が‥

アイツにとっても‥

アタシにとっても‥。

「はぁ‥」

でも待てよ‥。

アタシはずっと‥

ずっとアイツの事が好きで‥

今も‥

好き‥。

なのに何で──

こんなに気持ちがグラグラしちまってんだろ‥。

アタシは‥

どっちが‥。

「〜〜〜〜〜〜‥」

「──オイ」

「‥ぇ‥」

コイツら‥。

「こんなとこで堂々とサボりかよ」

「なッ‥、──!」

言い返す暇もなく‥

フェンスに叩き付けられた。

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