《MUMEI》
離れた気持ち
そんな話をしたのは
オレの誕生日の前日
の事……。


……5月5日……
オレの誕生日。


出て行く準備をして
いるオレの所へ右京
がやって来た。


『真人…大事な話が
あるんだ、聞いてく
れよ。』


『オレは、話す事な
んてない!』


『あの…さ…』


『邪魔なんだけど?
もうすぐ迎えが来る
から…』


『本気なのか?僕と
別れるって…』


『ああ…その話?し
つこいな!そうだよ
、そう言っただろ?』


右京は、暫くオレを
見ていた。痛い位に、視線を感じていたけ
ど〜オレは無視した。


『……ゴメン…ナ、マモッテ
ヤレナクテ…』


オレが最後に聞いた
右京の言葉だった。


消え入りそうな声…


右京…オレは間違っ
てなかったよな?


お前の将来の為に〜
今は辛くても大丈夫
だよな?

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