《MUMEI》

鈍い音がして‥

1人がブッ飛ばされた。

「僕は優等生≠カゃない。気取ってもいない」

「ッ‥のヤロ‥」

「丸腰の女子相手に3人がかり‥。感心しないな」

「はぁ? コイツが俺らを先にボコしたんだろーが」

「それは君達が僕に絡んでいたからだろう」

「ゴチャゴチャうるせぇんだよッ」

「‥!」

「メガネッ! バカっ逃げろっつったろ!」

「‥何度同じ事を言わせる‥?」

「‥ぇ」

「君には借りがある」

ほんの少しアタシの方を向いて

そう言ったメガネは‥

何だか凄く優しそうに見えた。

アタシを庇うソイツの背中は‥

何だか凄く頼もしく見えた。

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