《MUMEI》
「朔弥お坊ちゃま?」
戸惑いながらも怜は、普通に対応する。
「……お前もフルーツ食べないか?こんなに食べきれないからさ!」
掴んだ時の朔弥の顔つきと、今の顔つきが変わった。
──顔が何色にも変わる人なんだな〜…
「私で良ければ…」
また愛想笑いをして、テーブルの前に座った。
「なぜ…此処へ来た?」
フルーツの皮を剥き始めていた怜に朔弥の言葉が突き刺さる。
「それは………」
「言いたくないなら構わないけど。若いメイドさんだなぁ〜と思ってさ!もしかして、中卒?」
「失礼な!私は、一応高校に入学しましたし…」
焦り出す怜の顔に、朔弥の口が塞がった。
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