《MUMEI》
痛い思い出
柔らかい感触


怜の体中に伝わる朔弥の唇。


──な、何なの?


抵抗する事が出来ないまま怜は、ベッドに押し倒された。


「…やめて下……ンッ…ヤァ…」


容赦なく朔弥の口が怜の口を塞いで、上手く話せない。


両腕が朔弥の力強い手で動かない。


──この人…何するつもりなの?


「今日からお前は、俺専属の奴隷だ!もし、兄や父上と言葉を交わしたらこうなるからな?」


妖しく笑う朔弥の空いている片方の手が怜の太ももを愛撫する。


「アッ……やめて…ッ…どうして…」


涙が零れ落ちる怜。


朔弥の腕が緩み怜の手が抜ける。


怜は、勢いよく朔弥の部屋から出ていった。

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