《MUMEI》

「だったら塁羅、お前は人間だ、ホムンクルスなんかじゃねぇ!それと同時に俺たちの仲間なんだ!」


「蓮邊さん…、でも僕魔法…を…。」


塁羅は俯き、強く噛み締めた。


『魔法が使える=ホムンクルスって誰がそんなこと言ったんだ、そんなこと本には書いてないだろ。

それに塁羅、お前が今まで魔法を使ってきたのは、人を助けるためだろ、人を殺すために使ってるわけじゃないだろ。』


塁羅は顔を上げ、背を向けている紫吾を見た。


そして、うんと小さく言い涙を流した。

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