《MUMEI》

授業が終わって‥

アタシはメガネを生徒玄関に呼び出した。

「何をするんだ‥? 今度は‥」

「ジャンケンして、こっから右と左に分かれて先に屋上に着いた方が勝ち」

「前に短距離走をやったね」

「それとは違うだろ」

「そうだけど──‥生憎、廊下は走ってはいけない事になってる」

「どーせまだみんな飯食ってんだらバレねーよ」

「霖堂」

「‥ぇ」

「これが、最後の勝負になりそうだ」

「はっ‥?」

何言ってやがんだコイツ‥。

「てめ‥」

「さて、先ずはどちらが左右に行くか決めないとだね」

「‥‥‥‥‥‥‥」

どーゆー事だよ

最後って‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫