《MUMEI》

綺嘉は握りしめていた手を緩め、そのまま塁羅を抱きしめた。


「大丈夫だ塁羅、その魔法は神様がくれた力なんだ、だから安心しろ。」


「あぁそうってことは、お前らはそいつがホムンクルスじゃないと言うわけか。」


綺嘉は塁羅から離れ、龍音に向けて刀を構えた。


そして紫吾も銃を龍音に向けた。


『そうだ、塁羅をお前たち下種なやつらと一緒にするな。』


「言ってくれるなぁ、小僧!」

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